#17 スベッたDJを振り返る 其の壱 大学ダンスサークル時代

イベントのレポートもかけず、かといってDJについて書くほどのことも技術的にできず、MIXもそんなに量産できないにもかかわらず、時間ができてきておりますので、ここはひとつ、自分のDJでスベった話でもどうかなと思い立ったわけです。
今はコロナで場所がなく、スベるということができません。逆をいうと、スベるという経験も場所がないとできない貴重な経験。またこの経験から生まれる反省で人はまた一つ強くなっていく(強くなっていると信じたい)と思います。
初スベりは大学生で
自分はレコードを買いだしたのが18歳で大学受験が終わった時からで、そのときは機材もそろっていなかったのですが、ぼちぼち買いだして、20歳に機材とレコードもおおよそ一通りそろえることができたと記憶しております。聞くのは聞くけど、周りに先輩はおろかやっている人もいなかった中独学でやっていたもので、やりかたわからないから放棄するという期間も発生しておりました。
そんな中、自分はストリートダンスサークルに入っていたのですが、そのサークルの誰かが自分がDJ(の機材とレコードを持っている)ことを聞きつけて、サークルのイベントでDJしてほしいという依頼があり、そこからちゃんと練習しだして・・・それが初めてDJっていうDJをはじめたきっかけです。最初の一回目のDJは緊張もしましたが、なんとか形になったらしく、友人も踊ってくれて、女の子も踊ってくれて、もう万々歳でした。
そこから約半年後。。当時はストリートダンスサークルを二つ掛け持ちしており、ホームとたまに遊びに行くサークルとがありまして、先ほどの話はたまに遊びに行く方のサークルからの声掛けだったのですが、ついに自分のホームのサークルからオファーをいただきました。
前回から半年が経ち、レコードの枚数もDJの知識も半年前よりパワーアップしているし、なんてたってホームですから、一回目のDJよりも盛り上げよう!!と思っておりました。
ところが、自分のDJタイムはクローズだったということもありますが、自分が音楽をかけると、そのままクラブから退出する者多発。当時200人規模くらいだったかなと記憶しておりますが、まぁほとんど出ていきまして、最終的にフロアーに残ったのは2人。。これはびっくりしたのと悲しかったですね。
タイミングとか事情はありますよ、そのあと打ち上げの飲み会もありましたんで、そちらに移動している人達も多かったのは事実ですが、10分も留まらず、サーっと出口に流れこんでいく様を見て唖然としました。
スベるというか、DJをする前から終わっている状況ですが、これで学んだことは2つ
・友達や味方は多いほうがいい
・ストリートダンサーといえども、全ての音楽が好きではない
1つ目に関しては、当時、ホームのサークルでは少し浮いていて(それはホームではないという突っ込みは必要ありません)ちゃんとしっかりダンスの練習を行う友人はいたのはいましたが、あまりそういうサークルのイベントには来なく、そのほかの人とは挨拶はするが仲良く話すこともなかったので、「なんか顔知っている奴がDJやってる」状況になっていました。それも初心者なので1曲目で場をつかむこともできず、きっと焦って2曲目つなぐもぐだぐだだったから、「少しくらい居てやろう」みたいな気持ちも生まれなかったんじゃないかなと思います。
ちなみに前段の初めてDJをやったサークルは、たまに遊びに行く程度だったのですけど、仲の良い人たちが多く、元から居心地もよかったという下地があったので、「仲の良いあの人がDJやっているからちょっと聞いてみよう」としてくれていた人もわりと多かったので、DJも成功した風に思えたと分析します。
2つ目に関しては、ここから先しばらく悩むことになるのですが、自分が思うにダンサーって、ダンサーだからって音楽が好きではなく、好きなダンスに合う曲が好きなだけなんですよね。それ以外の気持ちは、そりゃもう普通に大学生なんで、POPSとか当時は乙女ハウスとか流行ってたんですけど、そんな音楽が聴きたいじゃないですか。当時の自分はダンスもストイックにやっていたので、逆にここが掴めずに「なんでダンサーやのに音楽に反応せーへんねん」なんて思っておりました。今から考えると完全にニーズと合ってないだけなんですけどね。
今では、一周回って、仮にストリートダンサーいるとノリ方でジャンル特定して、その人にめがけて投げたり、逆に無視してやったりしてますけど。
こんな感じで、あと数回ほど、自分のスベった記憶を呼び起こし、反省と分析、そして今後について学ぶという感じでやってみたいと思います。
しかし、すらすら書けたということは相当根に持っているな、俺。。。
激推しレコメンド
ZAPP & ROGER / MORE BOUNSE TO THE OUNCE
その、初スベりの回で、最後まで踊ってくれていた人が反応してくれた曲がこちら。曲に罪はありません。
ちなみにこの曲はこういうジャンルのダンスで良く踊られております。
こういうロボットダンスみたいなダンスで、Poppin’と呼ばれるジャンルのストリートダンスです。
HIPHOP的には、この曲はアメリカ西海岸系のHIPHOPのネタに使われていたり、西海岸的にはかなりおなじみの曲みたいですね。ネバーっとした質感がいかにも西海岸FUNKって感じでカッコイイです。
次回も適当に時間を見つけて記していこうと思います。
成功体験も重要ですが、失敗体験を検証し、シェアすることで、同じ過ちや悲しい状況になる人が少なくなってほしいマジで。