#15 MIX 配信中 Sick Beat Test 2020 Spring
コロナの影響はすごいものがありますね。
ノー天気だった自分もさすがに今回はやばいな・・って感じており、いくつか出演イベントの延期/出演キャンセルをさせていただいているのが現状です。
そんな状況になってしまったので、なんらかサウンドチェックの一つとして、自分のMIXも楽しんでいただけますと幸いです。

先月にもリリースしましたが、今月もリリースしました。
Sick Beat Test 2020 Springと題しました。こちらは定期的に作成しているもので、当初はHIPHOP INSTRUMENTALを中心に収録しておりましたが、最近では広義でのDown TempoとしてのMIXになってきております。
前作はGrooveに溢れて、前のめりで踊れるようなJAZZ BEATSのMIXに対し、今作は新しめの音を含めてのCHILLでリラックスできるようなMIXになることを目指して作成しております。今回はそんなMIXを解説をいたします。
収録曲紹介
Smino / KLINK
Smino / KLINK
今回は新しい試みとしてTRAPを取り入れてみました。TRAPといっても、ヤンキーみたなTRAPではなく、Sminoはかなり音楽性に富んだ楽曲をリリースしております。
と、知ったような口きいてますが、こちらもSoilの社長のラジオで知りました。
2019年は社長のラジオからの新譜発見が多かったですね。
新譜のHIPHOPは昔に比べると、大多数のものは骨太い音は少ないかもしれませんが、ちゃんと調べると音楽性に富んだTRAPも出てきております。一過性のものではなく、新しい種類のHIPHOPとして捉える必要があるかなと。
もう少し突っ込むと、黄金期のHIPHOPはあの音の種類が当時のメインストリームであったわけで、今でいうTRAP的な扱いで若者に支持されていたと思います。FUNKも当時の流行のリズムでそう考えるとそうですよね。そういう観点って自分にとっては大事だと思ってます。
The Internet / Roll (Burbank Funk) (KAYTRANADA Remix – Audio)
The Internet / Roll (Burbank Funk) (KAYTRANADA Remix – Audio)
昨年末に逆転サヨナラホームランな作品をリリースしたKAYTRANADAが、The Internetの有名曲をREMIXした楽曲です。元の曲がもつFunk感を少しベクトルを変えて、よりBoogieな方向へREMIXしたものは、これはもうDown Tempoとしても捉えられるのではないでしょうか。このへんでイマドキっぽさ出してみました。
Khruangbin / Evan Finds the Third Room
Khruangbin / Evan Finds the Third Room
生音っぽいの続いているようですが、ほんとはこの曲に繋ぐ前に一回打ち込み入れてるのですが、その曲がどちらもなかったので。。
このバンドもSoil社長のラジオで知りました。彼らの真骨頂な気怠いGrooveが最高です。
Moderator / When I Dream
Moderator / When I Dream
Moderator氏はギリシャのビートメイカーなんですが、このLPは全体的にマカロニウェスタン調な感じを感じます。西部劇みたいな。哀愁漂ってますがドラムが強い。Funkとも相性良いです。かっこいいのでおすすめ。
JIGMASTAS / IF(INSTRUMENTAL)
JIGMASTAS / IF
収録はインストですが、Youtubeではちょっと見当たらなかったので。
この曲のなにがいいかって、このBPMがちょうどいいですよね。
J ROCC / Light the Way (Part 2) / Ras March / Calling All Greater Universe
JROCCがやってくれました。RasGとSUN RAの合わせ技です。JAZZ ROCK感がかっこいい。曲も長い。たいそう。3拍子揃って素晴らしい!
Funkadelic / Cosmic Slop (Moodymann Mix)
Funkadelicの楽曲をデトロイトのアーティストがRemixを行うこのLP、そのなかでもひときわFUNK度が高いこの曲。むしろこの曲が収録されているからこそLP購入を決意しました。前の曲からの、ねちっこくたいそうなJAZZ ROCK感を引き続きお楽しみください。
Anchorsong / Serendipity
ここからスロウな四つ打ちパートです。エキゾチックかつ日本人の琴線にかかる音はまさにAnchorsongならではですね。実際のLiveもcircus大阪で見たけどかっこよかったです。
次来られるときはDJでブッキングしてください。TruThougts相当大好きです。
Ulysses / I’m Leaving You
耳馴染みのあるフレーズをサンプリングしているHOUSE楽曲です。春っぽさよりむしろ夏っぽさを感じますね。
こんな感じで、SPRINGとつけながらあまり季節感を感じられないセレクトとなっておりますが、その時々注目している新譜や流れをDJ MIXとして記録していくということはできているかなと思います。
80分もありますが、それもネットストリーミングならではということで。
おかげさまで、順調に試聴数が増えております。ありがとうございます!
前作との大きな違いは、前作はどちらかというと、新譜を用いながら2000年代感を出している(いい意味でも悪い意味でも)音色になりましたが、今作は新譜を用いながらも旧譜の方が多めで構成しているけど、今っぽさを意識したMIXになっております。
正直、前作は「懐かしい!」という感想をいただいたので、自分にとっては意外だったのですが、おそらく自分のリズムがそのあたりなんで、自分にとってかっこいいものを集めるとこのようなMIXしょうになるのでしょう。
しかしながらSBTシリーズは、今の流れを意識しながらのMIXシリーズになるので、まだ今のフロアーが求めるニーズには応えられているのかなと思います。
一見キャッチーな曲はありませんが、全体を通して聞いていただきますと、緩急のGrooveが気持ちいいのではないかなと思いますので、是非是非最初の10分だけでもいいので聞いてみてください。
コロナで演者もハコもお客さんも大変ですが、判断はしっかりと、一つずつの機会を大切に、衛生と体調には気を付けてやっていきましょう。
激推しレコメンド
田我流 / センチメンタルジャーニー
先日出演をさせていただいた、SHIP Vol.12で出演する際に、しっとりした語り掛け系のJapanese HIPHOPを探していたのですが、そのタイミングでたまたまこの曲を知る機会があり、おもわずレコードまで買ってしまいました。ありがとうSpotify。
歌詞が素晴らしく、全編素晴らしいのですがとくにこのバース
「高い代償払いながら俺たちは日々に抗う
遊び場もタダじゃない 今必要サポートが
落としてけ地元に金 回してけ自由な夢
OPENのDJからエントランス それにPA
ホームボーイズにリスペクト」
ここが泣ける。
これで救われるスタッフや駆け出しのDJがどれだけいるか。
今後について
まじでちょっと読めないのが正直なところです。
一応現状決まっているイベントは以下に
4/3 COWKINGRAW(Bapple / 神戸)
4/4 Weekend Traveler(ADO /寝屋川)
4/9 Room2(G.R Cafe terrace)
4/10 Weekend Traveler 福岡出張編(Dai-tsu / 福岡)
5/4 Happy Pizza(Otohatoba / 神戸)
5/16 or 17 TBA
これ以降はちょっとコロナの状況を見ながら決めていこうかと思います。
具体的には、居住所である京都、あるいは出演先での外出自粛が行政から出た場合、もしくは一日当たりの感染者数が2桁に達した場合は出演を見合わせていただきますので、ご了承くださいませ。
ほんと、注意して過ごしていきましょう。
よろしくどうぞ。